あつじ屋日記
まんが家・山本貴嗣(やまもとあつじ)の日記です。 作品から日々思うことまで色々書いてます。
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腰痛と脳
 明らかな病変のない腰痛、坐骨神経痛の多くが精神的な(と言うか脳が作り出した)痛みという理論は以前から知っていましたが、久々に改めて取り組んでみたところ、とうとう鎮痛剤のロキソニンなしで一週間すごせました。
 と言うか飲んでた時より改善を見ました。
 一昨日は雨と湿気のせいか不調で久々一錠だけ使用。
 恐るべし脳(笑

 ちなみに心理的要因と腰痛に関しては最近ニュージーランド事故補償公団の
『急性腰痛と危険因子ガイド 』
 という本が日本語訳出てます。
 脳が作り出した痛みを肉体的なダメージと勘違いして無駄に使われる膨大な医療費をなんとかせんと、という切実な思いが生んだ一冊らしいです。
 興味のある方はどうぞ♪
帯状疱疹その後
 帯状疱疹、昨日皮膚科に再診かかったら、もう来なくていいって言われました。
 数日前にかさぶたはがれ始めました。
 まだ痛みは残っていますがピークの時に比べたら軽いものです。
 後遺症の神経痛が残るかどうかは今後の様子を見て判断。
 疱疹が出たその日にかかった近所の内科で抗ウィルス剤(ファムビル)をすぐにもらえたのも良かったのだと思います(日曜にもやってる病院で大助かり。皮膚科にかかったのはその数日後)。
 私の症状は軽症と重症の間、中程度だと皮膚科では言われました。
 ご心配くださいました皆様ありがとうございました。

 冷えてきましたのでどうかご自愛ください!きょうも好き日を♪

 仕事のほうは新連載の一話目をこつこつ描いております。順調に行けば来月頭にはなんらかのお知らせを申し上げられると思います。
ダウンしました
近況報告。
先日私、帯状疱疹を発症しまして、ダウンしております。
近々の予定はすべてキャンセル、11月6日のメタルマックス4前夜祭も欠席いたします。
今は執筆も中断して静養中です。
皆様もどうぞご自愛ください。
妻の帰還・追記
 昨日の妻の退院記事にたくさんの「拍手」と「コメント」ありがとうございます。
 この手の闘病の記録は、ともすると大変さや苦悩や苦労が強調されがちで、ある意味ネガティブな刷り込みになっているケースもあるように思います。
 そうじゃないよ!こうして向かい合えばけっこういけるよ!
 みたいなことを、その内まとめられたらと願っています。

 今月はいつもの5割り増しくらいの仕事がつまってて大変な私なんですが、妻が戻ったとたん洗濯物が倍になり、本気で乾燥機付き洗濯機の購入を考えております。
 妻の仕事は養生ですから、とにかく好きにごろごろしててもらいます(笑

 皆様もどうかきょうもお幸せに。
 ありがとうございます♪
妻の帰還(2013年7月末)
 先月はうれしいことがありました。
 約5ヶ月ぶりに、愛する妻が我が家に戻りました。
 別に家出してたわけじゃなく、病気で入院してたんですが(笑

 mixiの方では、近年サンシャイン牧場などのアプリは妻が一人で遊んでいましたもので、ごいっしょに遊んでくださる他の方への説明もあって、入院のため当面再開予定が立たないことだけ、春に告知しておりました。
 家族以外は、ごくごく親しい友人と、影響の出る仕事の関係者にお知らせした以外、ずっと伏せておりまして、それはTwitterやこのブログも同じでした。

 病名は「急性前骨髄球性白血病」。

 格闘技ファンの方には「アンディ・フグ選手のかかった病気」と申し上げればお聞きになったことがあるかもしれません。
 最近では、歌舞伎の市川団十郎氏もそうです。
 妻の場合、最初倒れて救急車で搬送した病院では対応できず、専門医と設備のある病院に転院。
 主治医に正式診断を受けたときは、ズバリ
「アンディ・フグ選手と同じタイプの白血病です」
 と言われました。

 日ごろから平常心の話などしてる私としては、
 ここで衝撃を受けたり落ち込んだりしては意味なしなんですが、
 幸いにも考えていた通り淡々と明鏡止水?な心境でお話を聞けまして
「私も妻も『生き死に』には腹をくくってますので、別に取り乱したりはしませんが、
 抗がん剤の副作用の事は色々聞いておりますもので、そこはできるだけ痛み苦しみのないようしてあげてください」
 と申し上げました。先生は
「今はいい薬もあり、吐き気なども軽くできますので、ご心配なく」
 という意味のことを言われました。

 実際問題そこで必要なのは即座に冷静に的確な対応をしていくことで、感情的に乱高下している余裕などないのです。それは以前、伴侶がガン告知を受けた方からも同じような話を聞きました。
 例えて言うなら戦争で砲弾が飛んできてる最中に泣いてるヒマはないのです(死にたいのならともかく)。

 前述のとおり、妻もハラをくくって生きてる人なので、淡々と治療に臨み
 同室の他の患者さんやナース、お医者さんから
「楽しそうですね」
 などと言われていたようで
「これでも落ち込んでるんですよ(笑)そう見えませんか」
「見えませんね(笑)」
 などという会話が繰り広げられていたようです。
 同じような病気で入院してこられる方がいっぱいおられる病棟で、肉体的な苦しさだけでなく精神的に病気に押しつぶされそうな方がおられると妻は申しておりました。
 しかし、明るい妻の様子をご覧になって
「山本さんを見ててなんだか気が軽くなった」
 と言われた方もおられたそうで、私もうれしく思いました。

 私も妻も黙々とさまざまなことをこなして過ごした数ヶ月、とても一言では語りつくせません。
 あまりしんどい時は、ちょっぴり一人泣いたこともありますが、ふり返ればトータルで楽しい日々でした(泣いててもちっとも幸せにならねえ、は若い頃からのモットーです)(笑)。

 薬の副作用から院内のハラスメントなど様々なエピソードを交えて、同じような病と取り組まれる方への何かのご参考にでもなれば、という思いもあり
 いずれ一冊の本にできればと思っています(当面どこの出版社に、とかは、なんの予定もありませんけど。いやそもそも興味を持たれる編集さんがおいでかどうか)。
 ただし「衝撃の事実」とか「悲嘆にくれる(からもちなおす)」とかいったドラマのない、どちらかと言うと静かに川が流れるような話になります(笑)。

 昔私のマンガの絵コンテを見て
「淡々とし過ぎている(もっと山や谷が欲しい)」
 と言われた編集さんがおられましたが、私はそもそも人生をそのように捉える人間であり、そう生きたいと思っています(食器棚を開けてゴキブリが出てくれば叫ぶとか、「反射的」な反応はあります)(笑)。
 いつか私も死ぬでしょう。
 明日かも、いや今日かも知れません。それは承知で生きています。
 愛するものを失うかも知れません。それは承知でいきています。
 人生とはそういうものです。
 夢は壊れ、予想は裏切られ、やっとのことでたどりついた「補給所」は焼け落ちていたりします。
 それは何度も経験しました。
 そこでヘソを見て固まってないで、それでも顔を上げてできることをする。
 すると一寸先は闇だったものが光になってみたりもする。
 それが人生だと思います。
 そうは言ってもイザとなれば、と言われるかもですが、今回の日々はそれがけして机上の空論ではなかったと自分で確認できた、貴重な体験でした。
 私はあくまでそういう視点で世界を見、作品も描きます。
 それが私であり、私の作品世界なのですから。
 私はそれしかできません。

 陰になり日向になり、励まし支えてくださったすべての方に、心より御礼申し上げます。

 治療に尽力してくださった病院のすべてのスタッフの方々。
 相部屋だった患者様(中には退院後も妻の御見舞いに来てくださった方もいられました)。

 また、学生時代からの友人であった医師・加藤五十六氏、の関係者の方からは、励ましだけでなく貴重な情報やアドバイスをいただきました。
 本当にありがとうございます。
 五十六氏本人は残念ながら数年前に病没。
 私がイラストを描いた彼のエッセイ本『電子カルテは電気羊に食べられる夢を見るか』は彼の死後刊行されたものです。
 ちなみに彼は血液内科医でした。まさにこの病気が専門で、存命であればダイレクトに色々な話が聞けたところなのですが、そう都合よくはいかないもので。 
 けれど私は天国の五十六氏が今回、お友だちなどを通して、私ども夫婦を助けてくれたように感じ、感謝していいます。
 
 具体的に応援ご支援くださった方だけでなく、私と日常やネットにおいておつきあいくださったすべての方にも感謝します。
 なにげないご挨拶や交わす言葉が、みんな支えになりました。
 本当にありがとうございました。

 妻の治療はこれからも続きますが(そしてこれからのことはわかりませんが)これまでどおりそれぞれに、できることをして、楽しく歩んでいこうと思っています。
 どこまでも、恐れず、侮(あなど)らず。
 最愛の妻と、また同じ屋根の下で生きられる幸せをかみしめ、心から感謝しております。
 どうぞよろしくお願いします。

 きょうも好き日を。
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