あつじ屋日記
まんが家・山本貴嗣(やまもとあつじ)の日記です。 作品から日々思うことまで色々書いてます。
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『それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条 』ケント・M・キース・著/大内博・訳/早川書房
 以前マザーテレサの「あなたの中の最良のものを」という日記をアップしました。
 その中で私は
「この原文が本当にマザーテレサの手によるものなのかどうか知りません。
 あえて確かめようとも思いません。
 どのようなメッセージも、そこに共感できる真実を見出せるかどうかであり、それさえできれば、もしこれがまったくの偽作で名もない市井の人のものであったとしてもかまいません」
 と書きました。
 果たしてその後わかったことには、この原文はマザーのオリジナルではなく、別の方の作をマザーが引用しておられたものだとのことです。
 その本の日本語訳がこれ。

それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条』
   ケント・M・キース・著/大内博・訳/早川書房
 
 私は2002年の初版で持ってます。
 この本の存在を知った時はすでに絶版で古書として購入しました。
 ステキな内容で、新品でなくとも手に入れる価値があると思いました。
 早くご紹介したいと思いながら仕事に追われ果たせぬままに来ましたが、先ほど調べますとなんと2010年の夏に新装改訂版が出ているでは在りませんか!
 私の手元にあるのは古い版なので、引用してももしかしたら新装版とは異なる点があるかもですが、基本は違わないと思うのでご容赦ください。
 著者のキース氏はこれを学生時代に考えたそうです(おそるべし!)。

逆説の十カ条

 1 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
   それでもなお、人を愛しなさい。

 2 何か良いことをすれば、
   隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
   それでもなお、良いことをしなさい。

 3 成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。
   それでもなお、成功しなさい。

 4 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
   それでもなお、良いことをしなさい。

 5 正直で率直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
   それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。

 6 最大の考えをもった最も大きな男女は、
   最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち殺されるかもしれない。
   それでもなお、大きな考えをもちなさい。

 7 人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。
   それでもなお、弱者のために戦いなさい。

 8 何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
   それでもなお。築きあげなさい。

 9 人が本当に助けを必要としていても、
   実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
   それでもなお、人を助けなさい。

10 世界のために最善を尽くしても、
   その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
   それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。


 何か今の日本にも、ぴったりくるメッセージなように思えるのは、私の気のせいでしょうか。

 文章が命令形なので押し付けがましさを感じられる方もおられるでしょうが、これは以前ご紹介した哲人皇帝マルクス・アウレリウス(共産党のマルクスではなくローマ皇帝)の『自省録』が「おまえは~~すべきだ」というスタイルで語られながら実は他人への説教ではなくアウレリウス自身に向けて書かれたものであるように、キース氏自身が自分のために自分への思いや励ましを込めてリストアップしたものではないかと私は感じます。
 興味を持たれた方は、ご覧ください。
 ありがとうございました。



コメント
この記事へのコメント
傷つくことを恐れない者にしか、真に人を救うことは出来ないのかもしれない。
という思いに駆られたりもしますが、マザーテレサの言葉がそれを証明するようにも思えます。
生涯をささげ、人を救い続けて来た方の人生が垣間見える言葉だと。
2011/10/23(日) 16:33:39 | URL | takivictory #-[ 編集]
確かに
>takivictoryさま
 一般的な意味での利害得失を超えた境地にいかないと、どうしても自分に都合のいいことだけを肯定しようとしますよね。
 それでは永久に互いに自分勝手を主張しあうだけの世界になってしまう。
 そこにほとほと嫌気が差して次に進もうと思えるかどうか?でしょうか。
2011/10/25(火) 14:33:37 | URL | 山本貴嗣 #pmWGJPUI[ 編集]
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