あつじ屋日記
まんが家・山本貴嗣(やまもとあつじ)の日記です。 作品から日々思うことまで色々書いてます。
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『幸せを呼ぶ仏像めぐり』 悟東あすか・著/二見書房・刊
『幸せを呼ぶ仏像めぐり』
『幸せを呼ぶ仏像めぐり』 悟東あすか・著/二見書房
 という本が出ます。
 2011年6月21日発売予定。
 著者の悟東あすかさんは私の友人で、高野山真言宗の阿闇梨でマンガ家で主婦でもあります。
 で、今回この本の制作にあたり、私は助っ人を頼まれまして、30枚近いご神仏のお姿をフルカラーで描き下ろさせていただきました。と言っても100%私の絵ではなく、お顔の最終調整、言うなれば絵としての「開眼」?はすべてあすかさんがなさってますので、けしてマンガ家が勝手に描いた適当な絵とかではありません(デフォルメはマンガ的ですが、それはマンガ家ですのであしからず)。

 かかる前に、私は神仏は敬しても無宗教な人間ですので、私のような者でもよろしいのですか?と念を押させていただきました。
 またここで真言宗に関わる御本のお手伝いをさせていただいたからと言って信者になるつもりはないし、勧誘されるつもりもありませんとも念を押させていただきました(そういうことをけっしてしない方だから友人なんですが、一応形式として)(笑)。
 その了解の上でのお手伝いです。
 世の中には、小説家の遠藤周作氏のように、クリスチャンとして創作される方もおられますが、私は生涯、宗教的にはニュートラルなポジションでいたいと思っております。
 イエスも釈迦も、またその他尊敬すべき霊性思想の先達もおいでですが、個人として尊敬することと、何か特定の宗教団体に参加することとは区別して考えております。

 と、ちょっとかたくるしい前置きになってすみません。
 この本は、明るく楽しい(でも根本ではまじめな筋の通った)ご神仏の解説本です。
 その手の話は全くノーサンキューという方は別ですが、信仰のある方もない方も、それなりに楽しめる作りになっていると思います。
 すでにマンガやイラストを使ったご神仏ガイドブックはいくつもありますが、多くが「がわ」をなぞったもので、どういう信仰にもとづくものか、どんな救済を旨としたご神仏なのかといった肝心の部分には踏み込んでいなかったり、仏像ブームなどと言われながら、ともすれば一種の骨董趣味になっているものさえあります。
 そういう想いもあって作られた本です。
 一味違った一冊として、お手にとっていただけましたなら幸いです。
 どうぞよろしくお願いします。



追記
 たぶん私(山本)がこれだけ心血注いでカラーイラストを描きまくったことは生涯で初めてであり、一冊にまとめられたことも(お手伝いではありますが)初めてです。
 ゲーム『メタルマックス』の設定画などもありますが、それとはまた別のものです。
 長い人生エログロナンセンスあらゆるものを描いてきた俗物な私ですが、ノリとしては、知り合いのお坊様がなにやらお寺だかお堂だかかを作りなさるそうだから、オレもいっちょうお手伝いすべえか、とふだんは飲んだくれたりバクチをしてるおっさんが、ひと肌脱いで材木運ばせてもらったみたいな感じでしょうか(笑)(下戸だしバクチもしませんので、あくまでもののたとえですが)。

「なにごとのおはしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」
 とは西行法師の言葉だったと思いますが、私には神仏のお姿は見えませんが、とりわけ神社仏閣においては、その心づもりで礼儀を忘れぬよう心がけております(別にそんなせまいところに押し込められて『おわします』存在だとは思っていませんが、けじめとして)。
 教会に行こうと、モスクに行こうと(行ったことないですが)それは変わりません。
 この仕事でも、毎日その心づもりで、仕事の前には
「これからお姿を描かせていただきます。至らぬ点はお詫び申し上げます、どうぞよろしくお願いします」
 と手を合わせ、終わる時は同様にお礼を申し上げて終わる日々でした。

 ちなみに仏師の方などは、一つの像を彫り上げる間、斎戒沐浴して奥様とも関係を断たれるとかいう話も聞きますが、私はとてもそういうことはできないのであしからず、と始める前にご神仏に御祈りしてスタートしたのですが
 いざ始めてみると大ハードな作画の数十日で、そもそもその種の雑念は思い浮かべる余裕すら最後までありませんでした(笑)。

 私にとっては、ある種の写経のようなものだったかもしれず、いい修行をさせていただいたと感謝しております。

 読者の方々にも、いたらぬ点はお詫びします。
 これをきっかけに、それぞれのご神仏に興味を持たれた方が、原点を探される旅への足がかりになれましたなら、幸いです。
 ありがとうございました。


追記補足
 なお、宗教的にはニュートラルでいたいとは言うものの、「縁起」と「無常」を当然のこととし、「我」というものも一瞬一瞬に移り変わっていく幻、あくまで日々の暮らしを送る上での方便に過ぎない(ゆえになんら執着する必要を感じない)と思っている部分は、自分はかなり仏教寄りの人間なのかもと思います(笑)。
 感謝合掌。
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