あつじ屋日記
まんが家・山本貴嗣(やまもとあつじ)の日記です。 作品から日々思うことまで色々書いてます。
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食べる楽しみ
 食道楽、ではありませんが、私にとって、それなりに「食」は楽しみです。
 座って作画作業にいそしむばかりの毎日、机から1~2メートルのところにテレビがあっても執筆中は画面を見る余裕も無く、番組だろうがDVDだろうが楽しめるのは音声のみ。
 あとは音楽を聴くくらいしか娯楽の無い(ほとんど深夜トラックの運転手さんみたいです)(笑)身としては、仕事の合間の食事やおやつは、大いなる楽しみです。

 若い頃というのは、少々むちゃな食事でも気にならなかったのですが、だんだん歳を取るにつれ健康管理にも気を使い、体質も変わって、バランスのよいメニューを選ぶようになりました。
 食事に欠かせない要素に「温度」があります。
 冷えてないとまずい品もあれば、暖かくないとまずい品もあります。

 10年以上前になりますが、私は頭部にできた腫瘍(粉瘤)の除去手術のため、とある形成外科に入院していました。
 病院食はまずいと聞きますが、そこはそれなりの味で、私は毎回楽しみにしていました。
 唯一問題点は、配膳係りの関係か、日曜は暖かいメニューがなにも出てこないことです。
 冷えたパンとおかずと牛乳とかですね。
 私は別によかったのですが、隣室の歳とった入院患者さんが
「これはひどいよ、あんまりだよー」
 と悲しそうにおっしゃってたのが印象に残っています。

 歳をとると、その辺、若い頃より敏感になるものかもしれません。

 ただ、これと反対のことが身近にありまして

 以前実家の母が入院したとき、父に電話して食事はどうしているのかと尋ねたところ、コンビニやマーケットで惣菜とごはんを買ってきて食べているとのこと。
 何か援助物資を送ろうかと思い、どんな食生活かさぐってみると
 本当に買ってきたものをそのまま食べているだけ。
 電子レンジで冷凍食品とかを暖めることもしない。
 レトルトも食べない。
 インスタント味噌汁さえ飲まない。
 正味冷えたメニューだけ。
 えー?暖めなくてだいじょぶなんですかー!?
「いやー、めんどうくさくてなあ。食事自体めんどうなくらいで、はっはっは」

 以前も書いたと思いますが、父は元自衛官でした。
 戦場では冷えた食事もあたりまえ(日本の自衛隊の食事は悪くないようですし、炊飯設備も進んでいるようですが)。原則味や温度を気にしてなんかいられないでしょうが、なんだか退官して何年もたっても、その辺父は「軍人」なのかなあと、しみじみわが身との違いを思いました(笑)。
 まあ文弱の徒の私と違い、退官間際まで若い者といっしょにマラソンして、時には自己記録を更新したりしていた根っから体育系の人ですから、きっと鍛え方が違うのでしょう。
 一朝有事の際は、そういう人の方が頼りになります。

 蛇足ですが、これまで外国の軍隊の携行食糧(いわゆるレーションというやつ)を何度か食べてみたことがあります。
 自衛隊のカンヅメの類は、子供の頃父が持って帰ったものを食べておいしかった記憶があります。
 アメリカ合衆国のレーションは、メニューも豊富ですが、レトルトのメインディッシュはあまりうまいと言うものではなく、質より量な感じでした。さすがと思ったのはクラッカーのおいしさ。
 あと、あちらには冷えたレーションを温める水を入れると発熱するアイテムもあります。
 火の使えない状況ではきっと重宝するでしょう(あの、入院していた病院の隣室の患者さんにプレゼントしてあげたかったと、思い出すたび思います)(笑)。
 NATO軍(のドイツ軍?)のものも、豪華で凝ってました。
 知人からプレゼントされたのですが、肉を食わなくなってからだったのでいくつかのメニューは知り合いにあげました。その他のメニュー、けっこう色々おいしかったです。
 湾岸戦争の多国籍軍で、携行食糧の比べっこをして、トップの座を射止めたのはフランス軍だったと聞きました。どんなものか、いつか見てみたいものです。
 ではでは。 
コメント
この記事へのコメント
USAレーションの.....
ご無沙汰致しております、くまくまでございます。 年齢と共に「食」に対する考え方は極端から極端になりがちな様でございます、私は元来「猫舌」のため「熱い」のも「冷たい」のも苦手、ぬるいのが良いですね。 さて、レーションですが、ベトナム戦争時に入手したレーションの中の「ココア」がなんとも秀逸な味であったのが記憶に残っております、戦場ですらビールやらココアやら呑める国と戦争してはいけませんね(笑)
2009/07/29(水) 23:44:35 | URL | くまくま #eI0qnTzk[ 編集]
MREでも
>くまくまさま
 あ、20年くらい前のMREレーションでもおいしかったですココア♪
 しかしベトナム時代のって、くまくまさま、もしかして私より一つ上の世代でいらっしゃいますか?
2009/07/30(木) 11:47:01 | URL | 山本貴嗣 #pmWGJPUI[ 編集]
くまくまでございます。 いえ、半世代程でございましょうかねぇ?(微笑)
2009/07/31(金) 21:44:39 | URL | くまくま #eI0qnTzk[ 編集]
若かりし頃、東富士の演習場で食べた楕円形の「缶飯」の筆舌たる味は、今でもトラウマです。

中味は一つが鳥飯で、一つが稲荷寿司でした。
野戦食のわりにOD色には塗っておらず、製造会社から中味の写真まで印刷された、緊張感の全く無いものでした(笑)。

後年、米軍と合同演習をするようになってから、体裁が悪いので慌ててOD色に塗ったりしてました。

富士の演習場には、米軍の「Cレーション」の残骸とかも捨ててあり、中味を見ると缶入りのステーキだとか、デザートの缶入りカップケーキとか、彼我の差を感じさせたものです。
2009/07/31(金) 22:11:20 | URL | ぬうぼマン #x9c5GV3o[ 編集]
懐かしきカンヅメ
>くまくまさま
 そうですか♪
 私はベトナム戦争時代は小学生で、まだ遠い出来事な感じでした。

>ぬうぼマンさま
 父が持ち帰った缶詰はあれはあれでおいしかったような。当時うまいもんが乏しかったせいですかね。
 中学のとき同級生に私と同じく自衛官の息子がいて、お父さんのお土産とおもわれる自衛隊カンヅメを昼飯に持参していたのですが、カンヅメ付属の缶切りを使おうとしてずっと悪戦苦闘。彼、左利きでうまくいかず、私がが気付いて手伝おうとしたときは缶切りも変形してあけられず、泣いいてました。
 結局昼メシは何かほかのもので代用したような。
 左利きの自衛官はどうなさっていたのでしょう?
 小銃が右利き用ですから、そういうものは訓練で矯正されていたのでしょうか。
 30年以上昔の思い出です。
2009/08/02(日) 20:52:41 | URL | 山本貴嗣 #pmWGJPUI[ 編集]
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