あつじ屋日記
まんが家・山本貴嗣(やまもとあつじ)の日記です。 作品から日々思うことまで色々書いてます。
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ゾンビ映画に見る民族性
 先日、友人と電話していたら、最近何十本か立て続けにわけあってゾンビ映画(レンタルDVDなど)を見たとの話。
 それで、ゾンビ映画にも、微妙にお国柄の違いがあるようだと。

 友人が感じたことには
 やはり一番戦闘的なのはアメリカ。
 中でも歯を向き出して戦うキャラは、イギリスや日本のゾンビ映画に比べて多いように思うと。
 と言っても別に正確な学術論文を書こうってんじゃないですし、あくまで限られた範囲での印象で、世の中にはゾンビ映画は見てないものはない、などとおっしゃる超マニアの方もおいででしょうから、そういう豪傑には、また別の分析がおありかも知れません。
 あくまで、アバウトな話として読み流してください。

 さて、そこで日本のゾンビ映画。
 友人が言うには、迎え撃つ人間が弱くて、それに呼応してか襲い掛かるゾンビも少々弱めなものが見受けられる。
 そして、欧米のものに比べて特徴的なのが、襲われてゾンビが強いと見ると戦わないで、頭をかかえてしゃがみこんだり、へたりこんでしまう人間。
 どこまでも対抗するアメリカ製などには見られなかった反応だそうで、そういうヘタレ人間を日本製の複数のゾンビ映画で見た。

 日本人は心が折れやすいのでしょうか。

 何事にも例外はあって、途中であきらめるキャラも欧米にもいると思いますが
 ひとつのパターンとしては考えられるように私も思います。
 そもそも、脳科学的にもそういう東西の差はあったように思います。

 30年近く昔の話ですが、友人が大学の授業で聞いた話で、子どもが襲われたときの母親の反応。
 アメリカなどでは、子どもを背中に隠して敵に正面を向けて立ちはだかるのに対し、日本では子どもを抱きかかえるようにして敵に背中を向けてしまう。
 それじゃいいように殴られたり刺されたりして危ないだろうとも思うんですが、それが民族性なんだから仕方がないです。どうせケンカじゃ勝てないから精一杯守ろうという母心でしょうか。気持ちはわかります。
 30年も昔の授業のことで、今は心身ともに当時よりも欧米化が進んでるかもですから、そのまま当てはまるかどうかは不明ですけど。

 ただ、それに類する話で私にも思い当たることがありまして

 昔武術の取材をしていて聞いた話で、日本人はすぐあきらめる。
 Aという技(たとえば前進しながら敵の腕を巻き込むとか)をかけて相手が倒れないと、あ、これはダメなんだと、やめてしまう。
 たとえば、その同じ技をそのまま前進しながら三回連続すれば倒れるのに、一回でやめてしまう。
 これは無駄な技をゴリ押しで繰り返すのとは意味が違います。
 銃器にも三点バーストというのがありますね。同じ銃の弾丸でも、集中して三発、連続してほぼ同じポイントに叩き込むことでより確実に威力を増す。
 いさぎよいというのは、ある種の美徳、美点ではあるのでしょうが、それがTPOを誤ると軽はずみな絶望になってしまう。

 一を聞いて十を知ったつもりになるのは危険ですが、
 この「潔さ」をはき違えた「軽はずみな絶望」は、今の日本社会を覆う多くの精神面の病理に関係があるのではないか。
 私の集められるデータではあまりに限りがあって、なんらかの結論を出すのは無理なんですが
 何かそういう機会のある方は、お調べになってもおもしろいかもと思いました♪
 ではではまたー。
コメント
この記事へのコメント
最近、『道徳経』と『武士道』を読んでいるのですが、そこからしますとゾンビ映画に見られる欧米人の理想というのはいかにもシンプルでわかりやすい、もっといえば浅いという感じがしてなりません。(同時に日本人のある種の脆弱さ貧困さも、老子なり『武士道』の理想とは程遠いものでありますが)

>アメリカなどでは、子どもを背中に隠して敵に正面を向けて立ちはだかるのに対し、日本では子どもを抱きかかえるようにして敵に背中を向けてしまう。
>30年も昔の授業のことで、今は心身ともに当時よりも欧米化が進んでるかもですから、そのまま当てはまるかどうかは不明ですけど。


何年か前に、日本で猟犬か何かに子供が殺された事件がありました。母親の方が、暴走する犬を見て子供を物陰に隠して犬の前に立ちはだかったのですが、犬は回り込んで子供のもとに行き噛み殺しました。

私はこの事件に、自分の子供が被害者のお子さんと同世代だったこともあって強烈な衝撃をうけ、このお母さんに落ち度があったのか、また自分ならどうしただろうかなどと随分考えましたが、結論として、少なくとも犬に対して子供を抱きかかえず立ちはだかるという行動は、私の身体感覚ではあり得ないのではないかと考えました。まず抱いて、最悪自分から喰わせるという形に、ごく自然になるだろうと。

ゾンビはまったく空想の世界ですから運動能力がわかりませんけれど(笑)、犬って速いし反射神経が異常ですからね。コンパクトに蹴っても絶対当たりませんから。そういうことを瞬時に判断してやはり抱くと思うのです。子供をコントロールできない状態にして犬に立ちはだかる米人がいたとしたら、それは蛮勇といいますか、もう少し冷静でシビアな判断が必要な場面だと思います。
2009/05/08(金) 00:06:15 | URL | カルマヨギ #-[ 編集]
これは興味深い!
>カルマヨギさま
 これは興味深いお話です!
 確かに犬のような高速で動き回る相手に、両手を広げては無意味ですね。
 私は中学生のころ、宇部の常盤公園のサルと檻の内外で水の掛け合いをしたことがありますが(馬鹿)こちらの動きを余裕で見切って楽々とかわし、的確に反撃する反射神経と運動能力に驚嘆しました。
 野獣の襲撃には、子供を抱くのが正解かもしれませんね。

 蛇足ですが、もう亡くなりましたがさる高名な空手家が、若いころ襲ってきた野犬を正拳で殴り殺した話があります。子供のころ聞いたときはふーんと思いましたが、それがどれくらいすごい事か歳をとってからわかりました(笑

あっ、もうひとつ。
まだ存命中の空手家さんで、計測したら反射神経がマングースなみという方がいらしたように思います。別に武術をやってなくても、その段階で普通の人間は勝てないかもです(笑
2009/05/08(金) 03:37:55 | URL | 山本貴嗣 #pmWGJPUI[ 編集]
そのほかの選択
すべてを置いて逃げるよりどちらもましな気がします。v-39
2009/05/12(火) 00:06:56 | URL | やすやす #-[ 編集]
わははは
>やすやすさま
 それは民族文化にかかわらず、いつの世にも存在するパターンですよね♪
 人間自分が一番かわいいのは性ですから
 仕方ないことと存じます。
2009/05/12(火) 04:07:24 | URL | 山本貴嗣 #pmWGJPUI[ 編集]
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