あつじ屋日記
まんが家・山本貴嗣(やまもとあつじ)の日記です。 作品から日々思うことまで色々書いてます。
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山本流作画術/爆発
 今回から、私のマンガの作画術でカテゴリ一項目追加しました。
 以前描いた同様の項目もいずれそちらに分類しなおします。

 今回は爆発です。
爆発元絵
 これが手描きの段階です。
 マンガに(それも昔ながらのアナログなスタイルの)詳しい方はご存知でしょうが
 この煙はタバコのフィルタにインクを(墨でも可)つけてポンポンと描いたもので、スパッタリングだかなんだかいう呼び方があります(詳しい名称は忘れました。どうでもいいので)(笑
 周囲の余白にある中学生が描いたみたいなギザギザは下絵ではなく、あとで背景の処理をほどこすための目安ラインで、清書の過程で消してしまうものですので、詳しい説明は省きます。

 ご覧いただくとおわかりになると思うのですが、タバコのフィルタ部分の紙が吸い口から数ミリのところではがされてます(カッターなんかで切れ目を入れます)。
 写真は途中までですが、本当はぐるり綺麗にはがします。
 で、インクをつけてぺたぺたやるんですが
 このフィルタ、すべてのタバコをためしたわけではありませんが、私の経験では昔からこの
 ハイライトが一番です。
 それ以外私は使いません。
 ちなみに私はタバコは吸いません(笑)。

 この絵をスキャンしてパソコンのフォトショップのフィルタ「ぼかし」→「放射状」→「ズーム」を使って処理し、周囲のはみ出しを消すとこんな爆発ができあがります。
爆発CG処理後
 昔CGなんかなかった時代は、最初のタバコフィルタで作った絵に、ペンで斜線を追加したりトーンを張ったりして仕上げていました。
 今はCGでこういう効果が出せますし。周囲はまた別の「おしゃれ」をして雰囲気を出します。
 フィルタで描いた絵にフィルタワーク、などとおやじ駄ジャレはともかく
 アナログとデジタルの融合でこんな作画もできるのでした。

 このタバコフィルタのぽんぽん作画は、爆発以外にも、立ち上る黒煙とか、たれこめる黒雲とか、心象風景をあらわすバックのどんよりとか、色々使い道があるんですよね。
 マンガ家目指しておられる方で興味を持たれた方は一度試してみられてはどうかと♪
 ただし使ったあとのタバコはもはやそのフィルタでは吸えません(爆

 あと、タバコの葉が反対側から原稿用紙にこぼれる場合もあるので、フィルタと反対側の端っこはセロテープで封をしておくと安心です(ますます吸えませんね)(笑)。


追記
 お客様から、この技法はスタンピングでスパッタリングは金網とブラシで作成する技法ではないかとのご指摘が♪あ、言われてみればそうだったような気がします。何しろ使えればいいんで名前なんかとうに記憶の彼方(そもそもこの技術習得したの30年近く昔)(爆
 ご指摘ありがとうございましたー♪

 ちなみにこの作画には、その「金網とブラシ」で作成する効果もこのあと使って完成原稿になってます。
 その辺はまた後日。

追記2
 私が昔手伝っていただいたことがある漫画家の田巻氏から
「手に入りにくいかもしれませんが「わかば」も同じ品質のフィルターです。
未だに190円という値段を維持してるのが嬉しいです」
 との情報をいただきました。
 こちらも感謝です♪
コメント
この記事へのコメント
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2008/08/18(月) 19:25:24 | | #[ 編集]
ご遠慮なく♪
コメントと情報ありがとうございます。
お尋ねの件、どうぞご自由になさってください。どなたにも活用していただきたくてアップしております~~♪
2008/08/18(月) 21:15:52 | URL | 貴嗣 #pmWGJPUI[ 編集]
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2008/08/19(火) 00:16:17 | | #[ 編集]
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