あつじ屋日記
まんが家・山本貴嗣(やまもとあつじ)の日記です。 作品から日々思うことまで色々書いてます。
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シナリオを押し付けない
 先日アップしました「人への苦言」についての補足ですが
 私は自分なりの言葉として
 「シナリオを押し付けない」
 ことだと思っています。
 
 シナリオというのは、文字通り「シナリオ」、映画やドラマの「脚本」の意味です。

 人間は自分や他人、時には世界に対して、自分勝手なシナリオを思い描いて、そのとおり「演じさせよう」とすることがよくあります。
 んで
 だいたいがトラブルやストレスの元になります。

 先日もバイクで走っていて、交差点ぎりぎり手前で赤信号に変わって「ちぇ」とか思ったんですが
 「お、いかんいかん、また世界にシナリオを押し付けてるぞ」
 と(笑

 世の中には苦言を呈するのが仕事(教師とか親とか)の方もいらっしゃいますから、そういう方はしかたないですが(苦言を呈しないとむしろ無責任)
 それにしても、人が変わったり受け入れるべきタイミングをある程度見抜く目がないと、全然そういう状態にない相手に
 「今変われ」
 「今改めろ」
 「今成長しろ」
 と、自分の思いつきや勝手な都合で作り上げた「シナリオ」を、そのとおり「演じろ」と無理強いしている場合があります。

 人間、他人が思い描いたシナリオを押し付けられてうれしい人はいません。
 シナリオには、ドラマがスタートしてすぐに主人公が事件に巻き込まれる、とか、ここで恋に落ちる、とか、誤解だったことに気がつく、とか、もっと細かくは、ここでふり返る、ここで笑うとか書いてあります。
 それを他人から押し付けられて
 今ここで笑え、ここで改心しろとか指図されるのは、迷惑以外の何物でもありません。

 そもそも大半の人間は、自分の感情一つコントロールできない(めちゃめちゃハラがたったら、しばらく待たないと冷静になれない、など)もので、自分の心さえ操れない人間が、人の心を思いどおりにしようというのは、念力で机を動かそうとかいうのと同じで、無駄な努力、妄想と言ってもいいものだと思います。

 人生、ある程度の見通しを立てて動くのは当然ですが、そのシナリオを、誰にも強要しない。
 予定はあくまで予定であって、実際のその場にならないと、何が当てはまって当てはまらないかはわかりませんから、状況が変わればどんどんシナリオも変更していく。
 他人には無論のこと、自分にさえも強要しない(予定通りの成果が上がらなかったからと言って、自己否定してどつぼに落ち込んだりしない。次はもっとうまくやればいい。改めるべき点を改めればいいだけ)。

 苦言を呈することに限らず
 たとえ心の中だけのことであっても 
 自分に対して、他人に対して、世界に対して、
 自分の思い描いた勝手なシナリオを強制しないこと
 が、気持ちよく暮らす一つのコツではないかと♪

 自分に他人に世界に対して、イラっとかムカっとかしたとき
 また自分は自分のシナリオを誰か(何か)に無理やり演じさせようとしてないかな?と一歩下がって見直すと
 私はけっこう冷静になれます。
 またオレ「念力」のけいこしてないか?と(笑)
 いや、本当は、念力のけいこでさえない、ただのダダなんですよね。
 無論あくまで原則論であって、そんなこと言ってられない緊急事態(子供の好きにさせたら車に轢かれるとか)は別ですけども(笑

 ではではまた♪
 
コメント
この記事へのコメント
苦言の内容もさることながら・・・・・・・
昔の都都逸(?)ではありませんが「丸い卵も切り様で四角、物も言い様で角が立つ」と言うように、人間は感情の生き物ですので、言い方、時期、シチュエーション(?)で受け取り方が違ってくる事の方が、影響は大きいと思います。あるいは社会的地位・立場の違い等も絡んでくるのでなおさらです。

最近は「苦言」と言う言葉は死語になりつつあるようで、なにかにつけて「クレーム」と言う言い方のほうが台頭しているように思います。

「苦言」はあいての事を思いやっている気持ちが感じられますが「クレーム」はただの自己都合の押し付けで、好きにはなれない言葉です。
2008/08/01(金) 12:14:16 | URL | ぬうぼマン #x9c5GV3o[ 編集]
言葉って
>ぬうぼマンさま
 言葉ってちょっとしてことでニュアンス違いますよね。
 おっしゃるとおり、クレームには、一方的糾弾のニュアンスがあるように思います。
 苦言<そう言えばあまり聞かれない言葉になりましたかねー;とほほ
2008/08/01(金) 20:00:22 | URL | 貴嗣 #pmWGJPUI[ 編集]
このブログの拍手の多い時って他にない特徴がありますね。漫画家のブログなのに。ちょと不思議。しかし、その漫画家の先生にずいぶん影響をうけました。とご報告できる便利な世であります。


私も何かにクレームすることがありますが、大概は文句を言いながらそれは不味いんじゃないでしょうか?という苦言をていしています。

もっともそのスタンスは、「いえいえ貴方が選ぶ通りになさっていいんですよ。貴方の選択した行動は貴方が責任を負うべきですから。

ただ私は貴方が私が苦言として提示した別の見方を知ることになったのですから貴方の選択の視野は間違いなく広がっているのです。ちょっとお得でしょ。さあ、広がった視野をもって貴方の思うままの選択をなさってください。」です。

苦言とは相手の視野を広げることと見つけたり。

うまい苦言のこつは、その向かう矛先でありましょう。苦言は相手に面と向かってなるべく打たないことがよろしいかと。できるなら相手の斜め後ろから打ち込みましょう。
そして打たれる時は上手に打たれなくてはなりません。斜め後ろを打たれるのであります。

「勝負とは勝てる相手とするものだ」とは実に名言と心得たゆえでございます。これはその応用。色々な角度からみると実に奥が深いです。

追伸

もっとも各々の判断で時に正面から激突することも賢明な判断になり得ることはいうまでもありません。v-222
2008/08/03(日) 00:47:04 | URL | やすやす #-[ 編集]
私もそう思っておりました;
>やすやすさま
 漫画家ブログで、こんな硬い話しても、はたして読んでくださる方がいらっしゃるのだろうかと最初は心配してたんですが
 意外に、一番拍手をいただくのはそういう話なんですよね。
 一生懸命書いてますので、とてもうれしく光栄です。
 ぶっちゃけ、人生いかに生きるか(それが結局いかに死ぬかですから)意外はオマケというか、二の次だと思っていますので(だからといって、けしてほかをおろそかにしていいという意味ではありません)
 でも、シリアスな人生の話だけのブログにしちゃうと、気疲れするし、なんのブログだかわかんなくなっちゃいますしね(笑

 自分の作品の紹介と、息抜きも交えつつ、という感じで書かせていただいております。

 ななめ後ろから<すばらしい!
 私も色々と武術家の方々に取材させていただいて、同じことを思っておりました。
 日本の剣術でも、中国の武術でも
 そういう技がありますね。
 まっこう受け止めるのは、よほどパワーがないと強い相手に押し負かされてしまいます(念流のような特殊な流派もありますけど)。
 知り合いに太極拳の名手がいますが、なんの抵抗もなくこちらの向きを変えられたりするのが手品のようでおもしろいです(笑
 人に苦言を呈するにも、そういう技が身につけられるといいのですが;
 正面からの激突<ときにはそれが最上ということもあるでしょうね。
「人を見て法を説け」=ケースbyケースですね♪
 うまく相手の視野を広げて差し上げられたら(そのお手伝いができたら)、それは無上の喜びです。
2008/08/03(日) 02:54:48 | URL | 貴嗣 #pmWGJPUI[ 編集]
>勝負とは勝てる相手とするものだ

の台詞を確認したくて探していたのですが、数ヶ月前の整理の時にどうも捨てられてしまったようで見つかりません。v-219



涙。

セイバーキャッツはほんとに宝ものだったのに。涙。

心に深くしみた台詞は心の支えなのに。涙。

一生もってようと思ってたのに。涙。v-220


「泳ぎのうまい魚は日々泳ぎくらしてそれを『修行』だとは思うまい」

モノは失うが定めとはいえ。人の心は揺らぐものですね。

泥濘の中(人生は大概泥濘の様)を泳ぎくらすどぜうの様に今を生きるという思いが肝要かと。それでもいましばし悲しみを味わいます。v-273


先生は武術を通じて中国という国に思い入れがおありかと思うのですが、昨今は如何思われているのでしょうか?何か中国は野蛮な国的な風聞が多く何かちゃんとした評価ができていないようにこの頃思います。悪しきを悪しきはよいですが十把一絡げな有様が気になります。

北の国への他の関わりも喧嘩のやり方として誤っていると思いますが、それは置いておいてまずは中国について何かお教えください。差し支えない範囲にて、ごゆるりと。


ああそうか

>日本の剣術

まぬ先生だったかすくねとの対峙した時の技はそんな感じでしたね。
先生の巻末コメントに達人曰くもっとシンプルだとのこと。演出なき武術とはいかようかと思い巡らせたものでした。

・・・未練ですね。たぶん。少しひきずっています。
2008/08/03(日) 19:47:45 | URL | やすやす #-[ 編集]
お気兼ねなくー♪
>やすやすさま
 セイバー<どうかお気になさらず♪
 ものみな過ぎ行くものでございます。
 やすやすさまの人生の一瞬にでも、何かのお気晴らしのお役に立ちましたのなら、それでもお十分です♪
 日本の剣術<柳生の剣術なども、斬り下ろしてくる相手の剣を受けるのではなく、上から打ち落とす技がありました。
 中国については、漢字を始め東洋の様々な文化の原点でもあり、ある種の敬意を持っております。
 昨今の様々なことがらは、とても一言では語れません。
 感情的になることなく、冷静に対応していくことだと思います。
 私は原則として政治的問題については(とりわけブログでは)語らないことにしています。
 あくまで人間の普遍的問題について考えていきたいと思っております。
 ありがとうございました。
2008/08/04(月) 11:59:17 | URL | 貴嗣 #pmWGJPUI[ 編集]
いろんな思いをして心の復元力をつけなくちゃ
>語らないことにしています。

ちょっと無理なことをおたずねしてしまったようで失礼しました。

>冷静に

ごもっともです。不確かを不確かとし、確かを確かとし、余計を加えず引かず冷静に見ていきたいと思います。

>上から打ち落とす

なんとまあ。剣先を見極めた上に相手の剣のトップスピードを超えて加速せねば打ち下ろせませんね。剣とかも何かそれに特化したものを使ってそうですね。これは意表をつかれます。そんなのありかと思った時にはバッサリいかれてるんでしょうね。恐るべし柳生。

セイバーは古本とか探します。そして末永く鑑賞させて頂こうかと思います。感謝。
2008/08/05(火) 23:58:45 | URL | やすやす #-[ 編集]
おそれいります
>やすやすさま
 政治、宗教、スポーツは、どこかに肩入れしたりどこかを非難するような内容を書くと、たいていBBSやコメント欄が「荒れ」て収拾がつかなくなりますのので;
 ちなみに最新記事がチベットの人についてだったのは単なる偶然です(汗
 前からアップしたかった内容で、他意はありません。
 柳生の剣<代々伝えている家の息子さん(と言っても私より年上ですが)にじかに見せていただきました。
 セイバー<どうかご無理はなさいませんように。
 これからもどうかよろしくお願いします♪ではでは。
2008/08/06(水) 00:46:03 | URL | 貴嗣 #pmWGJPUI[ 編集]
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