あつじ屋日記
まんが家・山本貴嗣(やまもとあつじ)の日記です。 作品から日々思うことまで色々書いてます。
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じょうずなはなしかた
「じょうずなはなしかた」

 と言う番組が40年近く昔、NHKのラジオでありました。
 あまりに昔のことで、ディテールは霧の彼方ですが
 今でも印象に残っているのは
 「会話は言葉のキャッチボールである」
 ということです。

 要するに、言葉をボールのように投げあう。
 投げて受け取り投げ返す。また受け取った方も投げ返す。

 と言うことは、
 相手が受け取れないようなボール(コース)は投げない。
 いろんなボールを投げてみて、相手が受け取りやすいコースを捜す。
 無論、いつもいつも同じ球では飽きてしまいますから、たまにははきわどい球で緊張感を生み出してメリハリをつける必要もありますが、それも基本的に相手と楽しく投げあいたいと言う前提の中でです。
 相手の投げてくるボールも自分の受けられるものと受けられないものがあることを、キャッチボールしながら自分にも相手にも確認する。

 もしかしたら、お互い、投げられる球と受け取れる球に接点がないかもしれない。
 そのときは、どちらが悪いとか良いとかは別問題として、キャッチボールが成り立たない(ので「会話」はやめる)。

 そのように私は解釈しています。
 ちょっとボールを投げてみれば、相手がキャッチボールをしたいのかしたくないのか、そのコースで投げられるとうれしいのかうれしくないのか。
 普通の感性があればわかると思うのですが
 せっかく球を投げてくれたんだから、取ってあげないと悪いかなと思って無理して受けてると、そこのコースがお気に入りだと勘違いして、いつまでもそこに投げてくる人がいるので
 最近は取りたくない球は取らないようにしています(笑

 しかし
 あるタイプのコースが苦手なだけで、キャッチボール(会話)はしたいのか
 それともそもそもキャッチボール自体したくないのか
 伝えるのが難しかったりします。

 また、そのコース(話題)は興味がありません、とモロに言うのも角が立つと思うので
 相手が話題を変えない限り反応しないでいることがあるのですが

 別のコースで投げてくれませんかとリクエストしたものか、しないものか。
 その人が他の人と話してるのを見ていて、ほかのコース(話題)で投げたことがない場合など、やはり言い出せないです。

 言葉のキャッチボール、難しいですね。


追記
 とりあえず、こちらが投げたボールは拾わず(質問には答えず)自分の投げたいボールだけ好き勝手に投げてくる(一方的に言いたいことだけ話す)人とは、会話しないことにしています。
 そういうタイプの人と、なんとか接点を見つけようと何ヶ月も試行錯誤したことがありますが、ある種のコミュニケーション障害というか、接点が見出せずストレスだけが積み重なるのを見て、あきらめました。なぜそうなるのか理解はできないのですが、そういうものとして(私の能力では対応不能として)コンタクトを辞退してます。

 ある程度、剣の修行をした人が、少し刃先を合わせてみれば、およそ相手の力量がわかるように
 多少言葉を交わしてみれば、相手がどういう会話をする(内容ではなく会話に取り組む姿勢、反応パターン)か、およそ想像つきますものね;


追記2
 私がネットで知り合った知人の中には、自閉症の方やアスペルガー症候群の方など、ある種のコミュニケーションにハンディをお持ちの方が何人かおいでです。
 しかし、そういう方々は、まずご自身のハンディについてカミングアウトしてくださっていて、こちらとしてもその心づもりでおつきあいできていますし
 不思議なことに(と言っていいのでしょうか)、皆様礼儀正しく、分別もあって、個人的に私が不愉快を感じたことは一度もありません。
 むしろ問題があるのは、自分が「まとも」だと思い込んでいて、しつこく同じような迷惑メールを送りつけてくる人(一種の人格障害と思われます)などです。あくまで争うことなく丁重に御引き取りいただくか、それでもだめならアク禁などにするしかないのですが。
 中には明らかに精神に障害のある方もいらして、それはもう専門家の手にまかせるしかありません。
 そういう人を私のような精神治療の資格も能力もない一般人が、応対してどうにかしようというのは、愛でも好意でもなんでもない。
 お腹が痛いという人を見捨てておけないからと言って、素人がお腹を切り開いて手術のまねごとにかかるようなものです。
 ときにはコンタクトを遠慮するのが自分にできる最善の方法ということもあります;
コメント
この記事へのコメント
インターネットや・・・・
携帯が普及してから、一方的に話をする(と、言うか投げつける)方が多くなった感じを受けます。

やはり話し方・受け答えは、リアルな世界で相手の顔を見て話す訓練が必要なのではと思います。

普段、携帯メールやネットばかりでコミュニケーションをしてしまうと、相手の話・しぐさ・反応にかまわず、自分の言いたいことばかり羅列してしまう傾向があるように思います。

自分も気を付けねば・・・・・
2008/07/13(日) 19:55:58 | URL | ぬうぼマン #x9c5GV3o[ 編集]
顔が見えないと
>ぬうぼマンさま
 顔が見えないと微妙なニュアンスが消えるんで、思わぬ受取り方をされて、人を傷つけちゃったりしますね(覚えがあります。反省)。
 要点を急ぐあまり、細かいフォローを忘れたり。
 でもケータイなんかは、あまり長文打てませんから、難しいですねー。
2008/07/14(月) 07:20:12 | URL | 貴嗣 #pmWGJPUI[ 編集]
支配したいの?
>人を傷つけちゃったり

コミュニケーションのとれないタイプに弱さをもって刀剣となすタイプがいますね。

お前は私を傷つけたーって感じで、言葉とか雰囲気の刃を振り回す人。

そうやって他人を支配しようって言うやつが。

そんな方に出会ったら、支配しようって分だけ丁重に無言で見下すことにしています。とりなす意味が大概ないですし、付け上がるやからもいますから。

そういう方の多くが自身の弱点を認めたがらず。認めないから克服もできず。力を付ける努力もしない。それでいて、他に先んずるものであろうとしているようです。

山本様、子犬の遠吠えに怯える獅子は居りませぬ。
2008/07/15(火) 01:33:43 | URL | やすやす #-[ 編集]
お気持ちよくわかります
>やすやすさま
 すごく重要なポイントに言及してくださりありがとうございます。
 私はこの近年の一部の風潮を
「被害者たけだけしい」
 と呼んでおります。
 自分は「被害者」だと言うことで、水戸黄門の印籠でも手にしたかのように他者を攻撃し自己を絶対正義とみなし始める。
 一種の病です。
 本当に職場や学校でパワハラとかいじめにあっている方とか、犯罪の犠牲者の方の話では無論ありません。
 いずれ別に項目を立てて語りたいと思っております。ありがとうございました。
2008/07/15(火) 07:03:41 | URL | 貴嗣 #pmWGJPUI[ 編集]
ぴったりな表現です
>「被害者たけだけしい」

盗人ならぬ・・・。v-219

>絶対正義

それっぽいのもよく見る気がしますが、私のもっとも嫌いな価値観のひとつです。v-12

やはり山本先生は、そこにあるが見えざる世間への突っ込みがするどいですね。v-218
それを支えるのはやはり色々な経験なのだろうと。経験からくる価値が軽視される昨今ではあります。
2008/07/15(火) 08:47:45 | URL | やすやす #-[ 編集]
経験は宝
>やすやすさま
 おそれいります。
 経験は実に人生の宝だと思います。
 誰にも奪われない財産ですね。
 世の中が失敗は悪みたいな価値観ばかりで染まるのを危惧しています。ころんで覚えることも多いものですから。
 
2008/07/15(火) 13:11:12 | URL | 貴嗣 #pmWGJPUI[ 編集]
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