あつじ屋日記
まんが家・山本貴嗣(やまもとあつじ)の日記です。 作品から日々思うことまで色々書いてます。
201710<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>201712
『ねこ神さまとねこおやじ』 塩田妙玄・著/ハート出版
『ねこ神さまとねこおやじ』

『ねこ神さまとねこおやじ』 塩田妙玄・著/ハート出版

 「ねこ神さま」などとタイトルにありますが、神様の話でも宗教の話でもありません。
 河川敷で、捨てられた猫たちを助けるおじいさん(愛さん/仮名)と尼僧の妙玄さん、それに協力する(一方でかなり足も引っ張る)ホームレスさんたちの、血と汗と涙と笑いの物語です(月並みなフレーズですか本当にそうなのです)。

 著者の塩田妙玄さんは、高野山真言宗の尼僧さんです。
 ものすごいバイタリティで、尼僧としてのお仕事やライターとしてのお仕事、そして捨てられた犬猫の保護活動に命を削っておられます。
 私はお会いしたことはないのですが、私の友人で同じく高野山真言宗の尼僧さんでマンガ家の悟東あすかさん(2011年6月12日の記事・参照)と友人で、そのご縁で、以前、我が家の通い猫だったしろさんの遺品(猫フードとか未使用のおしっこシートとか)を、もらっていただいたことがあります。
 それ以前にも、妙玄さんのブログを拝読していて、その涙ぐましい活動に感激し、微々たるカンパをさせていただいたこともありました。
 書かれた御本も皆読んでいますが、今回の一冊は、猫好きの方にも、そうでない方にも、興味深く読んでいただける貴重なノンフィクションになっているように思います。
 私はマンガ家などという明日をも知れない仕事をして数十年、いつ路頭に迷っても不思議は無い人生を送ってきました。
 ホームレスは、けして縁遠い世界の話ではなく、明日はわが身と思って生きてきました。紙一枚隔てて生きているような感じです。
 しかし、この本を読むと、長いことホームレスをやっておいでの方は、やはりそれなりの独特の個性の持ち主なのだなと改めて思いました。(テレビで見る一時的にホームレスになったがまた復活したどこかの社長、とかいうタイプは出てきません。ああいう人はやはり特殊な例なのでしょう)
 人も動物もみな、自分が出来ることをして精一杯生きている。
 ある人には楽々できることが別の人にはできない。
 ある人にはできないことが別の人には楽々できる。
 すべての命に幸多かれと願います。きょうもよき日を。


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.