あつじ屋日記
まんが家・山本貴嗣(やまもとあつじ)の日記です。 作品から日々思うことまで色々書いてます。
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エアコン冷房ON
Lady-D

ついに暑さに堪えきれず、この夏初めてエアコン冷房をONにしました;
 日記を見ると昨年は6月28日にONでした。
 添付画像はなんの関係もありません、最近のプライベートラクガキです。モデルあり、ふふふ♪
シャーロットちゃん健在
 少し前(2007年6月6日)に、我が家に蜘蛛が住み着いていて、妻がシャーロットと名づけて夫婦でかわいがってる話を書きましたが
 6月も半ばになって全然姿が見えないので
 どこか引っ越したか死んだかと案じていたのですが
 先日夜帰宅してドアを開けようとしたら、ドアの前の地面を懐かしい姿がささっと横切りました。
 シャーロットちゃん!!♪
 暑くなったんで、外で暮らしてるんですね。
 よかったよかった、安心しました~~(笑
盗難事件
 知り合いの漫画家K先生の奥様が車上荒らしに合って、買ったばかりのノートパソコンを盗られてしまったそうです。
 価格的な被害もさることながら、個人情報の流出は大丈夫でしょうか?;;;

 犯人やブツが出てくるかどうかは神の味噌汁ですが

 一昨年くらいでしたか
 私が横浜の駅ビルでカードを落として
 拾ったおばさんが不正使用しながら移動
 一週間くらい経って気付いた私が紛失届けの電話をカード会社にかけてる最中、ちょうどどこかの店で使用中だったため、本人でないことが100%判明即逮捕になりました。
 江戸の仇は長崎で、ならぬ、横浜の仇が伊東で捕まったんですが。

 そういう例もありますから、けして楽観もせず悲観もせずなりゆきを見るのがいいかと存じます。
 あと貴重品は重くても面倒でもそばからはなさないのがいいですねー。
 レストランで食事中でも貴重品バッグは横の席にさえ置かないです。
鑑の人
 きのう知り合いの漫画家O先生から教えていただいた話です。

「デジ絵の文法」という、デジタルで絵を描く人の作業風景を紹介する番組があるんだそうですが(私は不勉強で知りませんでした)
 先日、 ランブルローズってコナミから出てるゲームのキャラクターデザインをやってる方が紹介されてて

 最初、映し出された絵を見て、O先生は
「きれいだなー、うまいなー」
 と思いながら画面を見ておいでだったんですが、作者の執筆風景を見て仰天。
 く・・・口で描いてる!!

 タブレットペンをくわえて口で描いてるんだそうです。

 なんでもバイク事故だかなんだかで首から下は麻痺してしまっているらしく。 
 いや、これまでもそういう体の不自由な口で絵を描く方というのは私(山本)も見てきましたが 、たいていは趣味の領域で、それを商業ベースに乗せて描いておられる方というのは、初めてです。
 寿志郎という方(これまた不勉強で知りませんでした;)なんですが

http://www12.wind.ne.jp/kotobuki/index.html


 これが本当だとすれば(本当なんでしょうけど)、とんでもないことです。
 人間、なにかができない言い訳は無限に思いつく生き物ですが、こういう方を見ると、己の甘さを思い知ります。
 ちょっとメウロコな話でした。
【夢】猫との触れ合い
ミケコ像

 久々に愛猫・故ミケコと夢で会いました。
 ここのところ疲れて体のあちこち痛くて、きょうものびてたんですが
 昼食後うとうとしてたら
 ふっとミケコが右肩の前に体を伸ばしてよりそってきまして
 生きていたときとまったく同じボリューム、同じ手触りで
「あー、ミケちゃん帰ってきたんだね。わかってたんだ、ちょっといなくなってただけなんだよね。キミがいない時、よくキミのこと思い出してこの手触りを思い浮かべてなでたりしたもんだよ」
 そう言って体にほおずりしながら何度もなでて
 ちょっと顔を離すと
 ミケコが頬にキスしてくれました。
 また抱きしめてなでてると

 ふっと目が覚めて気がつきまして
 あ。夢か。もうとっくに死んだんだもんなミケコ;


 2007年3月17日に書いた一件以来の夢での再会です。
 でも、夢で会うとよく人語をしゃべるミケコが、今回は一言もしゃべりませんでした。
 でもとっても私は癒されて、体も少し軽くなって
 目覚めて少し泣きました。
 ありがとうミケちゃん。ミィちゃんありがとう。
はかどらない
 『弾(アモウ)』47話追い込み中。
 裸体やコスチュームの陰影質感に手間をかけているせいか、はかどりません。
 普通の画面なら一日7枚とか(調子よければもっと)いくフォトショップの仕上げが、一日4枚。
 楽しいけどくたびれます。あと二枚です。

 昨夜NHK教育テレビでベストセラー小説作家たちにインタビューしたドキュメンタリー(海外の放送局が製作した)やってましたね。
 サスペンス作家のメアリ・ヒギンズ・クラーク(だったと思います)が冒頭で言ってた小話。

 世間で売れた本のジャンルを分析すると
1位 神に関する話
2位 皇室に関する話
3位 SEXに関する話
4位 サスペンス
 では、このすべての要素を盛り込んだらどうなるだろう、とコンピュータにかけて、出てきた最初の文章を読むと

「『神よ』と女王は言った。『私をレイプした犯人は誰?』」

 形而上的な話は私(山本)もその内描きたいんですが、日本では欧米ほどには需要はないでしょうねえ・・・
 

 とか言ってる内に原稿完成。やった~~!!♪
安楽な死
 安楽な死であって安楽死ではありません、念のため;

 母の友人が亡くなりました。
 私も子供のころ何度かお会いした品のいいご婦人で
 と言っても母より年長ですので、もう70代後半でした。
 大きな目のかわいい顔立ちの方で、雰囲気にちょこっとだけオードリー・ヘップバーン入ってるよなと思ったものでした。

 優しくて誰にでも親切な方でした。
 先ごろ、週末に妙に胸苦しいというので病院へ。
 即入院になったのですが、別段重篤な状態でもなく、ご本人は
 「私死ぬんでしょうか(歳も歳だし)。もしそうなら、ちょっと職場で仕事の引継ぎがしたいので、二日ばかり帰宅してきたいんですが。終わったらまた入院します」
 と医師に提案。ところが
 翌日あっさり息を引き取ってしまわれました。

 若い頃結核をなさってたので、てっきり肺かと思いきや
 調べたら肝臓がぼろぼろだったそうで
 しかし亡くなる直前まで普通に暮らして、最後一日も入院しないで旅立つとは

 皆がうらやむ死にっぷりでした。

 安楽な死に様は一生懸命生きたご褒美とも申しますが
 どうすればかく死ねるか。
 人力でできる手立てには限りがありますが、せいぜい精一杯生きたいものだと思っています♪

 亡くなったご婦人、最後にお会いしたのはもう20年以上昔になります。できればもう一度お会いして、あの笑顔が見たかったですにゃ・・・;
デジャブ『ワイルド7』
 ホバリング中のヘリを自動車を斜め上に向かってジャンプさせて撃墜する某映画の予告シーンですが
 どこかで見たなーと思ってたら
 わがアクション漫画の原典、望月三起也大先生が30年以上も昔
 名著『ワイルド7』の中で
 メンバーの一人、八百にバイクを使ってやらせてました。
 撃墜したのは肉鉄(敵役の組織)の「軍師」を乗せてホバリング中のヘリだったと思います(「運命の七星」編)。
 さすがは御大。
 はるか時代の先を行っておいででした♪
『紅壁虎』4巻カヴァー
『紅壁虎』4巻カヴァー

 またまた手前味噌で恐縮ですが
 いよいよ拙著『紅壁虎(ホンピーフー)』4巻(集英社)が明日発売ですので、カヴァーイラストをアップしておきます。
 この顔にピンと来たら11●・・・
 じゃなくてお手にとってレジへ・・・
 行ってくださるとうれしいです(^^;
 えへへへ~~;

追記
 蛇足ですが、4巻の最後のエピソードの、紅姐さんと李彦(レイジン)の爺さんのエピソードは、中国の『淮南子(えなんじ)』人間訓(じんかんくん)にある陽虎の逸話を元にしたものです。
 陽虎が魯(ろ)で反乱を起こして魯君の兵に追われた時、門を開いて逃がしてくれたなじみの門番を矛で刺し、門番は「なんて恩知らずな奴だ」と憤慨したのですが、後に魯君が、陽虎を逃したとして門番たちを厳しく処罰した際、その負傷した門番だけは体をはって逃亡を防ごうとしたと見なされ、大いに恩賞を賜ったと。
 陽虎は、それを見越して、なじみの門番を傷つけて逃げたという話です。
 トリビアでした;
鏡の井戸
 昔から世間知らずの愚かな人間のことを「井の中の蛙(かわず)」と言いますが

 まあ、誰しも大なり小なり「井の中の蛙」なわけで
 自分が何を知らないか(あるいは、ソクラテスの言う「無知の知」)をわきまえている人は、けっこう少数派だったりします。
 以前から繰り返してます私の好きなマスター・チュン(映画『レモ第一の挑戦』の老師)(笑)の言葉に
 「馬鹿ほど良くしゃべる、利口者は良く聞く」
 というのがありますが
 私など、「表現者」という商売を選んでしまった関係上、人から聞かれてもいないことを勝手に表現して一生暮らすわけですから、ある意味「馬鹿決定」な人生だったりします(笑

「語る者は知らず、知る者は語らず」
 などと申しますが、言いえて妙かと。
 もっとも稀に、釈迦のように、一人で解脱しててもいいんだけど、衆生の苦しみを救うためにあえて表現者の道を選ぶために留まっちゃう魂もありますから、一概に「語る者は知らず」とも申せません。

 ところで

 人は皆、井の中の蛙と言うか、井戸のようなものだと思ったときに
 人(他人)は鏡、という言葉を思い出しまして。
 他人を見て、あそこが嫌だとかあそこが不愉快だと思う場合、えてして、そう思っている自分自身の内面を反映している鏡である場合が多いという。
 何事にも例外はあるので、すべてに当てはめるわけにはいきませんが、自分を振り返るとけっこう当たってます。
 いや、そのまま鏡でない場合でも、自分の狭量さとか、思考の偏りに気付かせてくれる役目を果たしています。

 んで、ふと夕べ思い出したんですが
 今の若い人は井戸なんて見たこともないって方も多いでしょうが
 私が子供のころ(昭和30年代初め)は、近所にいっぱい井戸がありました。我が家もまだ水道じゃなくて、手押しポンプで水を汲んでました。
 おじいちゃんに連れられて畑に行くと、深い井戸があって、落ちたら絶対子供じゃ這い上がれない。恐々覗いたものでした。

 で、覗くと何が見えたか。
 深ーい真っ暗な井戸の底の水面に、ちっちゃーく写っているのは自分の姿。
 井戸の底を覗き込んでいる自分の姿だけなんです。
 その後ろにはどこまでも広がる天だけ。

 人(井戸)は鏡という言葉と
 その幼い頃見たイメージが重なって
 なにやら思うところがありました。
『紅壁虎』4巻書店用ポップ原稿
『紅壁虎』4巻書店用ポップ原稿

 今週のおでかけに備えてひたすら生活時間をカタギ時間帯にずらしながら仕事してますが、これって毎日無理な夜更かししてるような状態なんで疲れる~~;
 そもそも『紅壁虎』終わったから何年ぶりかに休息しようという予定が、全然してないような気がします(『弾(アモウ)』にもリキ入れてますので)。
 せめて6月だけでもゆるりとしたいのににゃー(泣

 というわけで
 来週19日ごろに発売の4巻
 書店用ポップのイラスト(紅姐さんを描いた最後の一枚ですね♪)
 そろそろお目汚しに公開してもいいかなと思ってアップしました。
 姐さんを掴んでる手は無論蛮童クンです。

 背景は絵じゃなくてフォトショップでカラーバランスやコントラストを加工した写真合成です。
 うまい具合に赤い灯が、姐さんの血のように後ろに散ってくれました♪
義父とミケコ(妄想編
ミケコと雪

 先日、義姉の夢に、亡くなった義父と義姉の愛猫と私の愛猫ミケコがいっしょに出てきた(どちらの猫もすでに他界)話をアップしましたが

 つまが義母に電話で言ったら義母が
「えー、でもお父さん猫嫌いだったわよー」
 つま答えて曰く
「あっちに言ったら魂の付き合いだから関係ないのよきっと」(笑

 そう言えばミケコ、夢で会うとよくしゃべったからなあ人語・・。

 で、義父と何をしゃべっているか、想像してみました私。
 そうだ、義父はきれい好きだったからきっと

ミケコ「あのうち(私・山本の家)はホント汚かったよー」
義父「そうだねー、山本クンのうちは汚いねー」
ミケコ「だからいっぱいゲロ吐いてやった、へへっ」

 どうせそんなとこだろうな。ふふ♪

 写真は昔、外に置いた出前の鮨の入れ物に積もった雪に、興味を示すミケコとつまでした。
猫2題
画材屋さんの猫1

画材屋さんの猫2

画材屋さんの猫3

 行きつけの画材屋さんの猫。
 捨て猫だったかお母さんがいなくなった猫だったか、とにかく引き取り手のない猫をお店で面倒見てるうちに、そのまま自宅に引き取って家族になってしまったそうで
 写真は拾いたてでお店に置いてたころ私が写したものですが

 もう4年前なので
 今頃はさぞ巨大化してることでしょう(てか、してるそうです)。
 幸せいっぱい食べて長生きして欲しいです。

 もう一題は

 先月亡くなった義父
 先日、義母の夢にも義姉の夢にも立て続けに出たようなんですが
 義姉の夢がシュールで

 すでに亡くなった義姉の愛猫と
 私の愛猫・故・ミケコといっしょに
 登場したそうで

 なぜミケコも?
 義姉とミケコは人生で2~3回くらいしか会ってないし、ろくに触れ合いなんかないんですよね。
 普通見るか夢に(笑
 お義父さん、猫2匹連れて何やってるんですか。
 あっちで仲良く遊んでますか♪(笑)
我が家のシャーロット

 我が家のトイレに先月(だったと思う)から一匹の蜘蛛が住み着いています。
 つまはシャーロットと名前を付けました。
 私は知らなかったのですが、有名な童話『シャーロットの贈り物』に出てくる蜘蛛の名前でした。

 見かけると私もつまも声をかけます。
「シャーロットちゃん元気ー?」
「ごはん食べたー?」
「そっち行ったら流されちゃうよー」
 などなど・・・(笑

 時々どこかに出かけて、留守してます。
 しばらく見えないと、死んだんじゃないだろうかとか心配します。
 今ではすっかり家族です。

 種類的にはアシダカグモのように見えます。
 サイズはトイレットペーパーと比べてください。
 元気でいてねシャーロット♪

 ちなみに
 その童話は昨年でしたか
 ダコタ・ファニングが少女の役で映画化されてるようです。
 蜘蛛のシャーロットの声はジュリア・ロバーツとか。
 一度見てみたいものです(あらすじはネットで検索してみました。いい話です)♪
「作家」と「けなし」
 昔からある話で今更ですが
 先日も同業者・・じゃないけど友人の作家さんが、ネットで中傷されて憤慨しておいででした。
 私も数年前、ネット始めた頃は、色々ショックを受けたものですが
 最近はその手の記事には関わりあわないと言うか、そもそも近づかないので知りません(たまに見かけると、やはりいい気持ちはしないですが、でっち上げでない限りは、たとえ悪口でも貴重なご意見として拝読してます)。

 昔バスキアというイラストレーターがいました。
 『バスキア』というタイトルで映画にもなってます。
 アンディ・ウォホール役でデヴィッド・ボウイも出てました。
 バスキアは1988年に、二十七歳で亡くなった(薬物中毒で)人です。
 映画の中にこんなセリフがありました。

「(けなす連中、批評家は)俺を見下しといて
 成功したらしたで叩く
 (俺のことを)ヤク浸りだと言うが
 (俺がヤクを)絶てば
 俺の絵は死んだと言うんだ」

 なんか言いえて妙なセリフで
 そうなんだ、いるんですよね、そういう人たち。
 思わず遠い目になったものです(笑)。

 ついでに、彼が最後の方で語る印象に残ったセリフを少し。
 ネタバレなので、これからご覧になるという方はご遠慮ください(DVD出てます。絶版かまだあるのかは知りません)。

「母がしてくれた話だ、いや夢か

 魔法の冠をした王子がいた
 魔法使いが彼をさらって、声を奪い塔のてっぺんに閉じ込めた

 王子は鉄格子に懸命に頭を打ちつけた
 誰か音を聞いて助けに来てと祈って

 魔法の冠は美しい音を響かせた 何キロも先まで
 あまりの美しさに人は天に手を伸ばした
 でも王子は発見されなかった

 だけどその音は美をもたらした」

 これが本当に彼が語ったことなのか、脚本家の創作なのかは知りません。でも、若い芸術家の苦悩が良く表された下りだと思い、見たときは、いささか涙しました。
 質や程度の差こそあれ、芸術家のみならず、人生の多くは、そういったものかも知れません。
 バスキアも、もっと生きていれば、また別の世界が開けたことでしょうが・・・ 
ジブラン「労働について」
 今年の3月の日記で二回、レバノン出身の作家、カリール・ジブランについて触れましたが(3月5日「善と悪について」16日「子供について」)
 今日は「労働について」(『預言者』カリール・ジブラン著/佐久間彪・訳/至光社)から少し引用します。

 後半いささか、いや、かなり過激なフレーズがあるんで
 このご時勢に、こういうことアップしていいのか、とか思って控えていたんですが、まあいいや(笑

「すると、ひとりの農夫が言った。お話ください。労働について。
 アルムスタファは答えて言った。
 あなたが働くのは、大地と、そして大地の心と、足並みをそろえるため」

「生きていることは闇だ、とは、あなたの聞いて来たこと。
 あなた自身も疲れたとき、疲れた者が言う其の言葉を繰り返しています。
 しかし私は言いましょう。まことに生きることは闇。もし、そこに衝動がなければ。
 そして衝動は盲目。そこに知識がなければ。
 そしておよそ知識は空虚。そこに労働がなければ。
 そして労働は空(むな)しい。そこに愛がなければ」

「愛をもって働くとは何か。
 それは、心から縒(よ)り出した糸で布を織ること。あなたの愛するひとがそれを身にまとうかのように。
 また想いを込めて家を建てること。あなたの愛する人がそこに住まうかのように。
 そして優しい心で種を播(ま)き、喜びに満ちて刈り入れること。あなたの愛するひとがその実りを食べるかのように。
 さらに、それはあなたのつくるすべてのものに、自分自身の息吹を吹き込むこと」


 ここまでは、まあいつものジブラン節なんですが
 この章のクライマックスはかなり辛らつです。受け取り用によってはニート礼賛、ホームレス礼賛とも取られかねない文章です。

「労働、それは目に見えるようになった愛。愛なしで、ただ嫌気だけで働くなら、むしろ働くのはやめて、神殿の門のわきに坐(すわ)り、喜びをもって働く者に施(ほどこ)しを乞いなさい。
 なぜなら、心を込めずにパンを焼けば、出来上がるのは苦いパン。それはひとの飢えを半分しか満たしません。
 いやいやながら葡萄(ぶどう)を搾(しぼ)れば、その吝嗇(りんしょく)が葡萄(ぶどう)酒に毒を盛ります。
 たとえ天使のように歌っても、歌うことを愛せないなら、かえってその歌でひとの耳をふさぎ、ささやきかけてくる朝と夕べの声をせきとめてしまうのです」


 ジブランは、いやアルムスタファは
 「勝ち組からむしりとって遊びましょう」
 とか言ってるわけではけしてないと思うんですが

 基本的に同感ですが、
 私はここに水上勉氏(だったと思うんですが)の
「世の中には「偽善」と言われても、しないよりした方がいいこともある」
 という意のメッセージを付け加えたいです。


 ここまで打ったとこで、江戸っ子のつまが横から覗いて
 「気ぃ入れて働けってことだろお」
 と言って去っていきました。
 ま、まあ、そうよねー(笑
雨の日も晴れの日も
ある日見た空

 いい天気です♪
 いや、きょうは気持ちよく雲ってます。

 一般に、晴れていると「いい天気」と申しますが
 本当は、「布団を干すのにいい天気」や「傘を持たずに出かけるのにいい天気」といったものはありますが、絶対的に「いい天気」というものはありません。
 子供のころから思っってましたが、天気予報でも「いい天気」「悪い天気」と気軽に言うけど、「雨が降ったらうれしい農家の人だっているじゃん!」って納得できなかったものでした(笑

 そもそも雨は嫌いじゃないです。
 濡れた草木は輝いて綺麗だし、雨が吸音材の役目を果たしていつもより静かで落ち着くし。

 無論、服が濡れたり汚れたりしない、気持ちのいい晴れも大好きです。


 先日の義父の告別式の日も朝から雨でした。
 でも、最初が雨なら後で晴れたら気持ちがいいなあ。雨も素敵だし、そういうエンディングの「タメ」として、これもまた良しなどと思ってたんですが
 果たして、全部終わって火葬場から出てきたらさっきまでの雨が嘘のように青空でした♪
 最高のシメになりました。


 昨日は横浜に打ち合わせに行ってたんですが
 まだ疲れて体調がイマイチで
 朝起きてメシ食ったら口がマズくて
 うーん、調子悪いと思いつつ、だるだるで出かけました。
 打ち合わせは楽しく順調に終わったんですが
 帰りの電車の中でもグロッキーぎみで

 でも家の近くの駅前で食事したら、なんだかとってもおいしくて
 不思議と体まで軽くなって
 雷雨の中、2キロばかり歩いて帰りました。
 体の痛いのとかも忘れて晴れやかな気持ちで
 パンツの裾も背中のリュックもぐしょぬれだったけど
 天国を歩いてるようで幸せを感謝して
 ちょっと泣きながら帰りました。

 なんの変哲もない幸せかもしれないけど
 世界には、命に代えてもいいからそれが欲しい人がいっぱいいます。
 毎日、自分の足で歩いてトイレに行けるのを感謝してますが
 昨日は雨の中を歩きながら、幸せで泣きました。

 失ってから気がつく幸せを
 失う前に気がつくのが人生の極意だと思ってます♪


雨の日も幸せ
晴れの日も幸せ
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